目次
TypeScriptでのパターンマッチング ts-patternの使い方
TypeScriptには標準でパターンマッチングの機能が組み込まれていませんが、ts-pattern
というライブラリを使用することで、この機能を取り入れることができます。
今回は、このts-pattern
の基本的な使い方と、複数の条件を組み合わせる方法について解説します。
ts-patternの導入
まず、ts-pattern
をプロジェクトに導入します。
npm install ts-pattern
基本的な使い方
ts-pattern
を使うことで、データの形に基づいて処理を分岐させることができます。
import { match } from 'ts-pattern'; const result = match(data) .with({ type: 'dog' }, () => "It's a dog!") .otherwise(() => "Unknown animal");
上記の例では、type
プロパティがdog
であるかどうかを判定しています。
複数の条件を組み合わせる
ts-pattern
には、複数の条件を組み合わせるための機能が提供されています。
P.union
を使用することで、2つ以上のパターンを1つに組み合わせることができます。
例として、値がnull、undefined、または空文字列である場合に、特定の処理を行いたいとします。
import { match, P } from 'ts-pattern'; const result = match(sample) .with(P.union(P.nullish, ""), () => "") .otherwise((samp) => samp);
P.union
は、与えられた複数のパターンのいずれかにマッチする場合に使用されます。
まとめ
ts-pattern
はTypeScriptでのパターンマッチングを簡単に実現するライブラリです。
特に、複数の条件を組み合わせたい場合には、P.union
などの便利な関数が提供されているため、高度なマッチングが可能となります。
TypeScriptでのコーディングをより強力に、そして簡潔にしたい場合は、このライブラリの導入を検討してみてください。