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MUI Data Grid Pro の `setEditCellValue` メソッドの使用

目次

MUI Data Grid Pro の setEditCellValue メソッドの使用

MUIのData Grid Proコンポーネントは、グリッド内のセルの値を操作するための様々なAPIを提供しています。
setEditCellValueメソッドは、特定のセルの値をプログラムで設定するための一つの方法です。

使用例

以下のコードは、setEditCellValueメソッドを使用して、idが"1"で、fieldが"field"のセルの値を'aaa'に設定する基本的な例です。

import { useGridApiContext } from '@mui/x-data-grid-pro';

const apiRef = useGridApiContext();

void apiRef.current.setEditCellValue({
  id: "1",
  field: "field",
  value: 'aaa',
  debounceMs: 1,
});

パラメータ

  • id: セルの行のID。
  • field: 値を設定するセルのフィールド名。
  • value: セルに設定する値。
  • debounceMs: 値の設定をデバウンスする時間(ミリ秒)。

debounceMsについて

debounceMsパラメータは、セル値の設定のデバウンス時間をミリ秒単位で定義します。
デバウンスは、イベント(キーの押下やボタンのクリックなど)が高頻度で発生する場合に、それを一定の間隔で制限するテクニックです。

例えば、debounceMsが1000の場合、1秒ごとにセル値の設定が制限されます。
これにより、連続した高頻度のイベントに対して、パフォーマンスが向上します。

ただし、この例ではdebounceMsが1に設定されているため、ほぼリアルタイムでセル値が更新され、デバウンスの効果はほとんど感じられません。

まとめ

setEditCellValueメソッドを使用することで、MUI Data Grid Pro コンポーネントのセルの値を効率的にプログラムから設定することができます。
debounceMsパラメータを適切に設定することで、パフォーマンスの最適化も達成できます。